Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Marantzの古いアンプにはウッドケースがよく似合う

気持ちよく音楽を聴かせてくれる Marantz Model 3250 コントロールアンプだが、1977年の発売当時はウッドケースがオプションであった。ウッドケースは単に見栄えだけでなく音質的も良い効果が得られるとよく言われている。

気に入ったアンプだし、せっかくだからウッドケースを付けてみようと、インターネットで制作してくれそうなところを検索。 アンプケースやスピーカースタンドなども制作している「FOUR hands」という、個人で木工制作をしているサイトを見つけた。サイズでの特注も可能そうなので、メールで相談して制作をお願いすることに。

数週間して完成したウッドケースが到着。チーク材で無着色のオイルフィニッシュ。シックな印象。実際に取り付けようとしたところで、オーダーしたときのサイズ測定にミスがあって、フロントパネルがはまらないというトラブルがあったものの、コントールアンプを入れると、ぐっと落ち着いた大人の雰囲気に。

さて、ウッドケースに入れて接続をやり直して電源ON、再生を始めてみるとサウンドが安定してさらに音の細部まで見通しが良くなった印象。よく、「ウッドケースがアンプの振動を止めるのではなく、よい響きの振動に変えるからだ」と説明されるが、ウッドケースに収納するためにアンプに付属のプラスチック製の脚部を外して黒檀のインシュレータを取り付け、さらにウッドケース全体を黒檀のインシュレータで支えるという2段重ねにしたのも効いているのかもしれない。

今回初めてウッドケースを試してみたが、視覚的もサウンド的にもいい効果が確認できて正解だった。ずっと僕がやっているのは、オーディオ機器ををどかんと置くような専用のリスニングルームではなく、仕事をしたり、日常を過ごすリビングルームで気持ちよく音楽を聴ける「リビングルームオーディオ」なので、その意味でもよかった。

参考リンク:http://fourhands.jp


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