Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Audirvana 3.5 - 一新されたインターフェースと再生エンジン

ここずっとアナログばかりに没入していて、久しぶりにMacminiを起動してAudirvanaを再生しようとしたら、4月に大きなバージョンアップがあったことを今頃になって知ることになり、ちょっとした浦島太郎気分。デジタルの世界は変化が速い。 Audirvanaは 3.5に…

Gil Evans / Into The Hot - インテリジェントで機知に富むジャズオーケストラサウンド

最近買ったレコード3枚目の話。僕はジャンルを問わず音楽を聴くが、それは趣味の幅が広いのではなく、「自分が関心を持てる音楽」をいろんなジャンルから探索しているだけであって、一つのジャンルを掘り下げているわけではない。なのでジャズのアルバムが20…

Mott The Hoople / All The Young Dudes - 困窮したバンドからの復活劇、冴えるボウイのビジネスセンス

最近買った中古レコードの2枚目の話。 David Bowieでいつも感心することは、音楽的に先鋭的で優れていながら、同時に「売れるもの」を必ず作れるビジネスセンスを備えていること。この両立をバランスよくできるアーティストは少ない。 そうした彼のビジネス…

David Bowie / Pinups - 新たな自分を探す旅の入り口

中古レコード店での買い物は、本当に探していたレコードがあって買えそうな価格の範囲であれば嬉しいが、それだけではなくて、昔から何となく気になっていたレコードとか、以前は持っていたが手放してしまったことを後悔しているようなものが、手頃な価格で…

# Brian Eno / APOLLO - 無音だった月面着陸のサウンドトラック

今年はアポロ計画の月面着陸から50周年。あの日から半世紀が過ぎたことになる。当時僕は小学校5年生でアポロ11号の発射から毎日のようにテレビを見ていた。というか、田舎だったからかテレビはそれしかやっていないほどで、月から米国を経由して送られてくる…

Kali Malone / Keith Jarret / Earth / Thom Yorke- 最近のApple Musicから

Apple Musicは未知の音楽と出会える場所としては面白い。時々、ジャンル別に新譜を眺めて聴いてみると思わぬ発見があったりする。最近、夜寝るときや仕事や本を読む時のBGMとしてアンビエント、ドローン系の音楽をよくかけている。アンビエントといっても、…

ブートレグ (Bootleg) が貴重だった時代 -ロックが巨大なビジネスになっていく時代のあだ花

ブートレグとは 洋楽ロックの世界で1990年代頃まで残っていた「ブートレグ (Bootleg) 」 という言葉はYouTube時代の今ではほとんど死語だろう。昔は「ブートレグ = 海賊盤」と日本では言われていたが、海賊盤といっても一般に販売されているレコードやCDの不…

山本音響工芸 カーボン製ヘッドシェル HS-4S -  SHURE V15 Type3との組み合わせでレコードの音を全て出すかのよう

以前、山本音響工芸のアフリカ黒檀のヘッドシェルは紹介したが、今度はSHURE V15 Type3用に同社のカーボン製のヘッドシェルを導入してみた。 きっかけは、黒檀のヘッドシェルにつけたV15 Type4は、美音でバランス良く鳴っているのに比べると、アームの標準ア…

Destroy All Monsters - Stooges残党の猥雑なロックンロール

ロック(ロックンロール)は、本来、品行方正な人のものでない。安全な娯楽でもなく、猥雑なもの。いつからか音楽ビジネスとして洗練され過ぎてしまい安全な娯楽になってしまったが、Rolling Stonesだって、最初の頃は「あいつらが来たら街を消毒しろ、娘は…

NO NEW YORK - 混沌が魅力であった時代

この「NO NEW YORK」というオムニバスアルバムは、1978年当時のニューヨークのアンダーグラウンドシーンのバンドの独自の音楽を切り取ったアルバムとして、今でも価値あるものとされている。 プロデュースを務め、アルバムカバーにも関わったのはブライアン…


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