Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

オーディオ

オーロラサウンド MM Expander AE-10 - MMカートリッジから『音楽』を引き出す

オーロラサウンドは、ハイエンドの管球式セパレートアンプやルンダール製の高音質トランスなどの高品質パーツを使用したLCR型のフォノイコライザなど、国内外で評価の高いオーディオ製品を作り出している独立系ベンダー。代表の唐木氏はグローバルなビジネス…

47 研究所の豚皮ターンテーブルシート - 厚さ1ミリの魔法のシート

使い始めてから30年以上になるMicro製のアナログプレーヤー BL-77とトーンアームのAudio Craft AC-300MC。最初に購入したときからほとんど変わらず、アルミのターンテーブルの上に重量3kgの銅板ターンテーブルシートを敷いて、さらに純正の900gのスタビライ…

SHURE V15 Type3 初期型と後期型の何が違うのか? - 音楽の熱度が高い初期型

SHURE V15 Type3(III)は1973年から1978年にかけて製造され70年代に黄金期を築いたフォノカートリッジで今でもファンが多い。僕も数年前に手に入れて愛用している。SHUREのカートリッジで必ずあるのが初期型信仰。M44Gだとカモメマークが印刷されている米国…

Luxman E-250フォノイコライザの電源ケーブルをZonotone 6NPS-3.5 Meisterに変える

去年の春に購入したLuxmanのE-250フォノイコライザ、基本的に美音で低域の伸びも良いのだが、もう少しメリハリというか躍動感が欲しいところもあり、どう調整するかを考えて試しに電源ケーブルを変えてみることにした。もしフォノイコライザで効果がなくても…

Cardas Frequency sweep and burn-in record - システムのリフレッシュもできるオーディオチェックレコード

オーディオシステムのチェック用レコードはいろいろあるが、僕が長年使っているのがこの『Cardas Frequency sweep and burn-in record』。内容は、1KHz音や20Hzから30KHzまでの連続スイープ音など周波数を変えての信号音や正相、逆相のチェック信号が詰まっ…

チタン製の指かけで音は変わるのか - 小さなことでも音は変わる不思議

所有しているSHUREのカートリッジは全部、山本音響工業のカーボンや黒檀、つげ材のヘッドシェルに同社の太いリード線をセットにして使っている。このヘッドシェルには別売でチタン製の指かけというのがあって、指かけ位で本当に音が変わるのか、多いに疑問も…

フルテック製ロジウムメッキ Yラグ端子 - スピーカーケーブルの末端処理は大切

今使っているスピーカーケーブルは、英国 CHORD Companyの『Carnival Silver Screen』という大仰な名称のケーブル。2008年から2012年頃に切り売りで販売されていた高級ケーブルだったらしい。CHORD社のケーブルに興味があって数年前に中古で購入して使ってみ…

SK-III vs. アナログリラックス - レコード除電ブラシをうまく使いたい

アナログレコードを聴くときにやっかいなのは、パチパチという静電気。ホコリを吸い寄せるし、再生する音にも影響が出そう。持っているレコードはバキューム式のレコードクリーナーで洗浄すると静電気はある程度落ち着くし、洗浄後は静電気が発生しにくいよ…

木製のヘッドシェルは木の美しい響きがするのだろうか - SHURE V15 Type IV で山本音響工芸のつげ材のヘッドシェルを試す

少し前にSHUREのカートリッジM44Gを木製ハウジングにする記事を書いたが、それ以降、そのウッドハウジングのM44Gがターンテーブルの主役の座を占める時間が長くなってきた。時間を経て鳴らし込みが進んだのか、さらにディープな音を聴かせてくれている。 や…

Audirvana HQ - Audirvana 3 高音質化 起動スクリプト

少し前に「Optimize settings of Audirvana」というAudirvanaを高音質化ツールを紹介したが、同じところから「Audirvana HQ」というツールも提供されていて、これが非常に良かったので今回はこれを紹介したい。 サイトを見る限り、開発者の方はほぼ匿名の状…

SHURE M44Gカートリッジを木製ハウジングに入れ替える - 自然な響きを聴かせてくれる

SHURE M44Gカートリッジは今更説明が不要だろう。近年はDJプレイ用として人気だったが、本来は1960年代に手頃なステレオ向けハイファイカートリッジとして発売されたもので、製造は終了したが登場から50年以上経った今でもそのエネルギー感溢れるサウンドは…

電源ケーブル用制振アダプタを自作してみる - 簡単にできる音質改善グッズ

最近、ケーブル用制振アダプタというオーディオアクセサリが流行っている。電源ケーブルだったり、信号ケーブルだったり、アンプやプレーヤーの後ろから垂れ下がっているケーブルをしっかり支えてあげることで音質を改善するグッズ。 確かに、音質改善を目的…

SHURE V15 TypeV - MR - JICO SAS針 - 「音楽との対話」

今年2月に購入した中古のSHURE V15 TypeV - MR。少し歪っぽいというか、ちょっと音質が埃っぽいところがあって、今ひとつな感じがするので、思い切ってJICO社のSAS針を新たに購入してみることにした。 今回選択したのはSAS針としてはオーソドックスなボロン…

CDも良い音で聴きたい!(番外編)- バランスケーブル接続でさらに変わった

『CDも良い音で聴きたい!』はCDプレーヤーとCDメディアの対策の話で終えるつもりだったが、ふと思い立ってCDトランスポートとDAコンバータを接続しているケーブルをバランス接続に変えたら大きく改善したのでその話を。 アンバランス接続とバランス接続 CD…

CDも良い音で聴きたい!(2)- CDメディアへの対策

前回のCDプレーヤーの音質改善に続いて、CDメディアそのものへの対策を試してみる。CDも1982年の登場から38年が過ぎており、その間に収録時間は65分から80分までに伸び、材質の研究も進んでいる。 僕が最初にCDプレーヤーを購入したのは、新譜がCDでしか発売…

CDも良い音で聴きたい!(1)- CDプレーヤーのセッティングを見直す

ハイレゾストリーミングの時代ではあるが、レコードだけでなくオールドメディアとなったCDもそれなりの枚数を所有しているし、別記事でも書いたように中古CDが手頃な価格になっていることもあり、CDできるだけ心地良く聴きたいので、いくつかの方法を試して…

フォノイコライザ E-250 の負荷容量設定の調整 - SHUREのカートリッジの適正値はどこか

ちょうど1年前に購入したLuxmanのフォノイコライザ E-250。その後でプリアンプ Marantz #7を購入したこともあって#7のフォノイコライザで聴く機会が多くなったが、やはりフォノイコライザ専用機のメリットはあるはずで、その辺りを試してみたくなった。 MMカ…

AVINITYのデジタルケーブルでロックのCDを聴く - ロックをロックらしく

古いナカミチのCDプレーヤー「Nakamichi CD-4」を復活させて、主にロック(特に60年代、70年代)のCDを楽しんでいるのだが、内蔵DACのRCA出力と、デジタル同軸出力をATOLL DAC200に接続して聴くのを何度か冷静に比較してみると、やはり音の透明度や粒立ちで…

Audirvana 高音改善スクリプト - Optimize Setting of Audirvanaを試す

macOS用オーディオグレードの音楽プレーヤー「Audirvana」をさらに高音質化が行える「Optimize Setting of Audirvana」を試してみた。このツールはこの「Audirvana Plusの音質改善スクリプト」ブログで配布されている。 最新版のVer 1.3 をAudirvana専用とし…

SHURE V15 TypeV-MR カートリッジ - CD時代のアナログカートリッジの意気込み

SHUREのハイエンドカートリッジとなるSHURE V15 TypeV-MRは、1983年から1993年まで販売され、1994以降は後継となるV15 TypeVxMRとして1996年に復活して2005年まで販売が継続されていた。今回中古で入手できたのは先のV15 TypeV-MR。当時の価格は60,000円以上…

Nakamichi CD-4 - 1990年代のリマスタリングを堪能する

年末年始の整理ではないが、もう何年もずっと使っていなかった ナカミチのCDプレーヤー 『CD−4』を物置きなってるロフトから下ろしてきた。もしまだ動作するなら廉価でも売却するし、動かないなら粗大ゴミで処分しようかと。それで、一度電源につないでONに…

Audirvana 3.5 - ロスレス音源再生専用化とアプリの導入

Macmini (Late 2012 8G mem / 1TB HDD)で使ってきたAurdirvanaだが、OSをmacos Catalina にクリーンインストールし直したので、ロスレス専用の再生環境にすることに。 つまり、macos標準のApple Musicアプリはストリーミング専用にして、Apple Remoteアプリ…

アコースティックリバイブ SIP-8Q - たかがショートピン、されどショートピン

長くオーディオをやっているが、これまであまりショートピンについて考えたことは無かった。アンプの空きジャックがホコリで汚れたり、錆びたりを防止するためのプラチック製のカバーを付けていただけだった。 アンプの空きRCAジャックをそのままにしている…

iTunes Remoteが4.5になって帰ってきた - いろいろあるとしてもね

ほどんど諦めていた、iTunes Remoteアプリが4.5にバージョンアップされてmacOS CatalinaのApple Musicアプリ対応になって帰ってきた(名称にiTunesが残ったままなのは不思議)。 このiTunes Remoteというアプリ、Appleの中ではママ子扱いではないかと思うほ…

Marantz Model 7 コントロールアンプ (2)-  ここにはアナログもデジタルもなく、ただ音楽があるだけ

前の記事でMarantz Model 7のことを「その音はカルフォルニアの青い空」と書いたが、Marantzが拠点を西海岸に移したのは1964年のことで、このModel 7の頃はニューヨークの郊外に拠点があったわけだから「その音はカルフォルニアの青い空」という表現は変だっ…

Marantz Model 7 コントロールアンプ (1)- その音はカルフォルニアの青い空

Marantz Model 7とは Marantz Model 7は、米国Marantzが1958年の暮れにリリースしたコントロールアンプで、当時の技術的、音楽的、デザイン的なブレークスルーとなった製品。設計はマランツ創設者のSaul Marantz氏の手によるもの。チャンネルあたり3本の真空…

SHURE M44G カートリッジの交換針聴き比べ - 個性派か中庸派か

SHUREの交換針聴き比べシリーズの最後はM44Gカートリッジ。 M44Gカートリッジとは M44GはSHUREが1963年にリリースした当時としては軽針圧、ハイコンプライアンスのハイファイ向けカートリッジで、その堅牢な作りから近年はDJプレイ時のスタンダードカートリ…

SHURE V15 Type3 の交換針を変えて音質の違いを楽しむ

以前、「SHURE M75ED カートリッジ - 針交換で音質を変えて楽しむ」という記事を書いたが、SHURE V15 Type3カートリッジを山本音響工芸のカーボンシェルに取り付けてから、がぜん好みのサウンドになってきたので、V15 Type3でも交換針の種類を変えてサウンド…

Andante Largoの『Weefolk Board』オーディオボードを試聴 - 重いことがいいことではないことを実感

もう30年以上使っているMicro BL-77のターンテーブルを他のものに変える気は全くないのだが、もう少しグレードをあげる方法はないかとオーディオ雑誌を読んでいたら、ターンテーブルの下に専用のオーディオボードを置く比較レビューが載っていた。 その記事…

Audirvana 3.5 - 一新されたインターフェースと再生エンジン

ここずっとアナログばかりに没入していて、久しぶりにMacminiを起動してAudirvanaを再生しようとしたら、4月に大きなバージョンアップがあったことを今頃になって知ることになり、ちょっとした浦島太郎気分。デジタルの世界は変化が速い。 Audirvanaは 3.5に…


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