Rock
このManuel Göttsching と Michael Hoenigの二人によるアルバムは1976年の録音で1995年にCDで発掘リリースされて以来ずっとCDで聴いていた。数年前からCDが不良で音飛びするようになってしまって残念に思ってたところ、今年になってアナログでの再リリースと…
僕はこのMichael O'Shea(1947 - 1991)の存在を数年前に知ったのだが、ようやくアルバムのアナログ盤を手に入れたのでその話を。 このレコードに入っているのは自作のハンマーダルシマによる即興演奏で、決してキレイな音でもハイファイでもなく、むしろロ…
いつもアナログレコードのことばかり書いているけど、もちろんCDも購入するし聴いている。CDにはCDの音世界があって、特に透明度の高いサウンドは現代音楽や音響系のアンビエントには合う。あと分かったことは、僕が聴くような音楽は数十万円以上する高級なC…
人は歳を重ねれば順番に去っていくのは自然の摂理で、最近のように20世紀後半を象徴したアーティストが次々と消えていくと、いくら記事を書いても追いつかない。そして、1970年代のニューヨークパンクの詩的な存在だったグループ 「Television」を率いていた…
人から渡されたCDの中に、このFrictionの1989年のライブ盤『DUMB NUMB』が入っていた。このグループを聴くのは久しぶりでCDは初めてかもしれない。Frictionのライブは東京ロッカーズ全盛期の1979年、80年頃と90年頃にの3回は見ている。何というか、一種風格…
新年明けに所用があって横浜方面に出向いたときに横浜のDisk Unionに立ち寄って何枚かレコードを購入した。横浜のDisk Unionは数年ぶりで2回目だが、前回も今回も店内では日本のハードコアパンクがけっこうな音量で流れていて、店内も少し荒んだ雰囲気がある…
年末までに書こうと思っていたが間に合わず。2022年は新譜、旧譜ともにレコードの購入ペースが落ちている。前年の半分以下かもしれない。自分の中での限界のようなものもあって、その話は以前書いた。もちろん買ったレコードはどれもこれも好きだし、何度も…
自分が60歳を超えて「老人」の域に向かっていると、老人となった先輩達が何をしているかが気になってくる。 若い頃は、芸術家の晩年は活力を失ったノスタルジアばかりではないか、思っていた。 『叫び』で有名なムンクの晩年の作品には、もうノイローゼや強…
最近レコードをあまり買っていなくて、仕事をしながらストリーミングで聴いていた中で気になったものを少し紹介。 Carl Stone / We Jazz Reworks Vol.2 Carl Stoneとは90年代初めにCD-ROMソフトのプロジェクトで関わったことがあり、その後も数回日本でのコ…
このニュースはショック。Lowのサウンドの中核であるミニマリスティックなドラムと凛とした歌声の Mimi Parkerが死去。2020年から卵巣がんをわずらっていたらしい。今年のツアーの映像では何もそんなことを感じさせていなかったので、ファンとしては二重のシ…
これまでもSHURE M44GやM75EB Type2をシルバーハートの黒檀やローズウッドの材質でウッドケース化を行なってサウンドの変化を楽しんできたが、いよいよV15 Type3のウッドケース化をやってみた。今回はその話を。 カートリッジとウッドケースの関係 カートリ…
最近気になっていたレコードを偶然見つけた。それはMolchat Doma の『Monument』。このグループのことを知ったのは、YouTubeのおすすめに表示されたこのビデオを見たことがきっかけだった。 www.youtube.com チェルノブイリの跡地を思わせる共産主義を象徴す…
1979年のリリースされたダークウェーブ、ダークアンビエント、インダストリアルテクノの原点とも言えるアルバム。この作品の影響を受けた人も少なくないだろう。最近リイシューされて入手しやすくなったのはよかった。ストリーミングでも聴けるようになって…
リミックス、リマスターが続くPink Floyd。1977年にリリースされたアルバム『Animals』の2018年盤リミックスが単独でリリースされた。今、聴いているのはApple Musicの192KHz/24bitのハイレゾストリーム版。 コンセプトを変えて混迷の末のリリース この『Ani…
元Pink Floydのロジャー・ウォーターズ(Roger Waters )の4年ぶりのツアーが始まった。今回のタイトルは『This is Not a Drill(これは訓練ではない)』。前回の『US+THEM』ツアーでは、当時のトランプ大統領を激しく攻撃するのがメインテーマだった。トラ…
Gongは不思議なグループで、1960年代末に初期にSoftMachineがフランスで演奏した後で帰国の段になったら、メンバーのDaevid Allenがドラッグかビザの問題で英国に入国ができなくなってフランスに止まったことには始まっている。元々Daevid Allenはメンバーの…
EUの文化事業の一環であるYouTubeのARTE Concertのチャンネルで、今年は観客を迎えて開催されたヘヴィメタルフェスティバル『Hellfest』の様子を見ることができる。『Hellfest』はフランス西部の都市で開催されるイベントで、今年は6月17日から26日にかけて…
この1983年にされたアルバムのことはつい最近まで全く知らなかった。The Chameleonsは英国マンチェスター北部で絶大な人気があったローカルバンドだったらしい。マンチェスターといえば、Joy Divisionを擁したFactoryレーベルの本拠地でもあり、僕も当時多く…
Western Electric(ウエスタン・エレクトリック)のスピーカーケーブルの話。ウエスタン・エレクトリックのビンテージケーブルというのは、一部では絶対的な支持があり、カルトアイテム的な印象を持っていた。 ウエスタンエレクトリック社は1869年に電信設備…
アナログレコードのレーベル面がある内側の無音部分(ランアウトとも呼ばれる)には、そのレコードに関する情報が刻印されていて、コレクターや音の良いレコードを探す人にとっては重要な情報源となっている。それはレコードが制作されるプロセスとも密接に…
これまで何度か書いたことのある学芸大学にある街の中古レコード屋さんの「サテライト」。去年は2か月に1度くらいは行っていたが、仕事が忙しかったりいろいろあって今年になってから初めての訪問となったが、お店はいつも通りの雰囲気。あまり変わっていな…
この1年ちょっと探していた女性シンセ、ダークウェーブアーティストのSRSQ の『Unreal』とタイトルされたレコードが入手できたのでその話を。 多くの若者、アーティストが犠牲になったゴーストシップの火災 このアルバムについて書くにはまずこの事件に触れ…
去年の終わり頃からScott/ Walkerの晩年のアルバムをまとめて聴いている。聴けば聴くほど深みにはまりそうな音楽で、彼の晩年のアルバムに比べたらDavid Bowieのベルリン三部作ですら当たり障りのないポップなアルバムに聴こえてくる。 多くのアーティストは…
オーディオ雑誌の『STEREO』の特集が「ECMとオーディオ」だったので久しぶりに購入してみた。ECMレーベルとしての最初のリリースが1969年。それから50年を経てもオーナーのマンフレート・アイヒャーはずっと君臨し、レーベルのサウンドトーンも一貫している…
去年も2020年によく聴いたアルバムの記事を書こうとしたのだけど時間切れでボツにしてしまったので、今年こそ2021年版を書いてみる。間に合うかな? 今年もアナログレコードを中心に新譜も中古も100枚近く買ったのではないかと思う。昔と買い方が変わってき…
今年、2021年はニューヨークでの『9.11』のテロから20年の節目。日本時間では夜の11時過ぎの出来事で多くの人がテレビでリアルタイムで2機目の衝突を目撃している。僕はその前からテレビを持つのを止めてしまっていたし、インターネットも見ていなかったので…
『Low』は、1993年に米国ミネソタ州で、ギターとボーカルのAlan Sparhawkとドラムとボーカルの Mimi Parkerの二人で結成されたグループ。二人にベースが加わり3人のミニマル編成で音楽は非常にゆったりとした素朴なもので、所謂ローファイの代表的なグループ…
はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」という企画で書いてみる。僕は子供のころから暗い音楽、普通でない一風変わった音楽が好きだった。そういった音楽を聴くと安らぎ、その場所に安心していることができる。そして、そうした音楽を聴くといつも考え…
最近は旧譜のリマスターも一巡したのか、リミックスブームがロックやジャズのジャンルを問わず続いている。同じアルバムを何回リリースできるかギネス記録を目指しているような往年のグループの作品もあったりするほど。僕は基本的に「リミックス」ものは買…
山本音響工芸のツゲ材ヘッドシェルに取り付けて聴いていたShure V15 Type IV、どうもJICO製の楕円針が寿命なのか、最近音の伸びいまひとつ。Type IV用にJICOのSAS針を注文しようかとも考えたが、それも当たり前過ぎるしな....と考えて時間が過ぎていたところ…