僕は20代後半から花粉症を発症しているが、昨年(2018年)春の花粉シーズンがとてもつらく、鼻水とか目の痒みだけでなく、全身の倦怠感や微熱が続くなど、生活や仕事に支障がでそうな状態だった。 そこで本格的な治療方法を探していたら、通院している病院の耳鼻科で舌下免疫療法をしているのを見つけたので、2018年の6月から治療を開始した。
舌下免疫療法とは
舌下免疫療法はWEBで検索するとたくさん情報が出てくるようになったが、簡単に説明すると、少量スギ花粉のエキスを継続的に体内に取り込んで免疫システムに慣れさせてしまうことで、アレルギーの症状を抑えるというもの。健康保険が適用になる治療方法。
実際には、この写真のようなシートにスギ花粉のエキスが入った液体を毎日舌の下に含んで2分ほどおいてから、飲み込むことを繰り返していく。効果が安定するまでには2年ほど毎日継続する必要がある息の長い治療方法になる。
アレルギー物質を直接体内に入れることになるので、最初は慎重に進めることになる。まず初日は病院で口に含んでから飲み込んで、30分ほどは、その場で急性アレルギー反応がでないかを確認される。
それでOKだと、まず1週間分が処方され、それをクリアすると、2週間分、次に3週間分と徐々に処方期間は長くなる。治療開始から2ヶ月後には、2-3ヶ月分をまとめて処方されるが、最初は頻繁に病院に出向く必要ある。
現状はスギ花粉のみが対象
僕が処方されているのは液体エキスのものだが、タブレット状になっている新薬もあるらしい。ただ新薬なので長期間の処方が難しいらしく、もう1年ほどして制限がなくなったら、新薬のタブレットに切り替えようかという話を主治医としているところ。
舌下免疫療法は今のところスギ花粉にだけ有効でヒノキ花粉には効かないらしい。なので僕のように両方の花粉にアレルギーがある人は、スギ花粉だけに効果があることになる。
治療開始から10ヶ月の効果は? 止めたらどうなる?
昨年6月から約10ヶ月治療を継続したところになるが、今(3月7日現在)のところスギ花粉の強いアレルギー症状は抑えれれているようだ。日によっては少し目が痒かったり、鼻水が出ることがあるが、昨年に比べたら遥かにアレルギー症状は軽いので治療の効果は出ているようだ。鼻水は漢方の小青竜湯を朝夕飲めば、ほとんど止められている。
もし、この舌下免疫療法をやめたらどうなるのか? 残念ながらその効果は減衰していく。つまり、5年続けたとしても止めてしまうと効果は減衰して2年ほどで元の状態に戻ってしまうらしい。
ただ主治医が言うには、そもそも年を取ると免疫反応が弱くなって花粉症の症状は出なくなるので、そこまで続ければいいのではないかと。
免疫が弱くなるまでは、まだ少し年数がありそうなので、今ところは日々、スギ花粉エキスを飲む継続あるのみだ。
注記:この記事はあくまで著者の個人的な体験に基づくもので、治療の経緯や結果は人により異なります。