Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Audirvana 3.5 - ロスレス音源再生専用化とアプリの導入

Macmini (Late 2012 8G mem / 1TB HDD)で使ってきたAurdirvanaだが、OSをmacos Catalina にクリーンインストールし直したので、ロスレス専用の再生環境にすることに。

つまり、macos標準のApple Musicアプリはストリーミング専用にして、Apple Remoteアプリで操作。Aurdirvanaは、ロスレスでリッピングしたCDや以前のiTunesストアでダウンロード購入した音源や、Flac音源の再生専用とすることにして、iTunesとの共有はしないことにした。

音源ファイルの準備とコピー

今までのiTunesのライブラリフォルダからロスレスでリッピングしたものを選んで別フォルダに移動。435枚のアルバム分があった。これをmacminiにコピーしてAudirvanaの設定でライブラリとなるフォルダの位置を指定する。Audirvanaが便利なのは複数のライブラリのフォルダが指定できるので、音源の仕様や内容などでフォルダを分けて管理することもできる。

音源をコピーしたら、一度 Audirvanaを起動してライブラリが正常に読み込まれるか確認する。この時に、アルバムカバーの画像が表示されないものは、画像データがメタファイルに含まれていないことになる。

残念ながらAudirvanaにはインターネットからカバー画像を取得する機能はないので、手作業でアルバム画像を探して、アルバムのフォルダの中に『folder.png』や『cover.png』といった名称で入れる必要がある。後はAudirvanaがその画像を識別してアルバムカバーとして表示してくれる。Audirvana Remoteアプリでアルバム画像をきれいに表示したいなら、640px以上、1024px程度の正方形の画像があれば十分。

アップサンプリング用アルゴリズムの選択

Aurdirvanaのアップサンプリング用アルゴリズムは2種類ある。推奨となっているの『SoX』で、もう一つは以前からある『iZotope SRC』。音の性格が違うので、好みで使い分けてもいいかもしれない。いずれも拙宅の環境ではデフォルトのままだと音が固めなので、パラメータを調整している。

SoX

SoXのパラメータの調整は以下の画面を参照。推奨アルゴリズムだけあって、デフォルトのままでも美音。アップサンプリングのクセを感じさせない自然な感じで、ボーカルや楽器の余韻の消え方もキレイで、これが推奨されるのはよく理解できる。女性ボーカルとか室内楽を中心に聴くならこれかな。ただ、僕の嗜好からすると、美しいがちょっと線が細い印象がある。

iZotope SRC

iZotope SRCのパラメータ調整は以下の画像を参照。iZotope SRCは、残響などの響きは抑え気味で、音の実像がはっきりしており、音楽の内側が充実している印象がある。ロックっぽいとも言える。今年、プリアンプをMarantz #7に変えてしまい、Marantz #7が響きが良いので、ソース側は音像中心の方がバランス的にマッチするようになったことも関係しているかもしれない。今はこのiZotope SRCをメインで使用している。

前記したように、アプリケーション上でアルゴリズムを簡単に切り替えて楽しめるのが、PCオーディオの良さでもあるので、音楽ソースによって切り替えて聴くのもよさそう。

安定した Audirvana Remoteアプリ

macminiはモニタ、キーボードなしで使っているので、リモートアプリは必須。Audirvana Remoteアプリは、以前のバージョンと比べると選んだアルバムと違うものが再生されたりとか、アルバムカバー画像が転送されないといったトラブルもなく、快適に動作している。

アプリ側はあまり設定することはないが、アルバムの表示を『Artist > Title』にしてアーティストごとにアルバムをまとめたり、『Display album list as vignettes』 をオンにして、カバーをタイル表示にすると使いやすい。

特にプレイリストを作らなくても、アルバムカバー画像を長押しすると、ポップアップメニューから次に再生したり、再生キューに入れることがで簡単にできる。これで何枚かアルバムを選んでおけば自動的に連続再生してくれる。

こうしたPCオーディオはアナログ再生の対極にあるもので、セットアップさえしてしまえば、指先のタッチで選曲や再生ができる便利さは魅力的。音楽的な表現も違うし、今後さらにCPUやGPUの処理能力が向上すれば、高ビットレート、ハイサンプリングの劇的な音質の向上も可能だろう。スタジオのコンソールでミックスダウンされたデータそのままを再生できる日も遠くないのでは。


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