30年以上使っているアナログプレーヤーのMirco BL-77、プレーヤーの調子はいいのだが、数年前からアクリルカバーのヒンジ部分の周りが劣化してヒビが入ったところが徐々に広がり、ある朝ついに、バキッっと大きな音を立てて割れてしまった。
そのままカバーなしで使わないときは布でもかけておけばいいかとも思ったが、猫を飼っているのでプレーヤの上を猫が歩いてアームやカートリッジを蹴飛ばしては困るので、ここはやっぱりカバーを特注することにした。依頼先は以前レコードクリーニングマシンのアイコール用のカバーの制作も依頼した「アクリル屋ドットコム」。
サイズを計測
「アクリル屋ドットコム」はアナログプレーヤー用のアクリルカバーの専用フォームがあるので、そこに値を入力するために壊れたカバーのサイズを測る。ポイントは従来のカバーのアクリルは4ミリ厚だったが、「アクリル屋ドットコム」のカバーは5ミリ厚のアクリルになること。元々のカバーが内径ギリギリの作りなので、厚みのある分、左右に余裕を持たせたり、ヒンジ用の穴あけ位置やピッチの間隔を計測して、簡単な図に書いて整理する。ちょっと心配なのは、5mm厚になるのでその分重くなること。
値に間違いがないか確認して問題なければ、サイトで入力して発注する。現状はCOVID-19の影響でアクリル素材の需給が逼迫しているので通常よりは制作に時間がかかるようだ。
新しいアクリルカバーが到着
今回は12月17日に発注して、予定より早く1月9日に到着した。厚みのあり丈夫な段ボールの箱に丁寧に梱包されていて安心感がある。さっそく新しいカバーを出してヒンジを取り付けていく。
ヒンジも穴位置も正確でぴったり取り付けられた。アクリルの保護シールは剥がすときにすごい静電気が発生するので取り付ける前に外したほうがいい。濡れた布で軽く拭いて埃と静電気をとっておく。
レコードを聴くときはカバーを開けておく
取り付けると傷が多くて曇っていた以前のカバーと比べたら、まるで新品のプレーヤーかと思うほどきれいで質感もいい。この新しいカバーには透明ゴムも添付されているので角に貼っておく。こうした細かい気配りは嬉しい。
5ミリ厚となることで気にしていた重量の問題はやはりあって、開き切った状態では止まっているが、途中では止まらない。気をつけないとストンと落ちてくるので、開閉時は両手でしかっりカバーを押さえる必要がある。いい方向に考えれば重いので振動には強いだろう。普段レコードを聴くときは、カバーは開いたままにしているので問題はないのだけど。
新しいカバーも付けたことだし、このアナログプレーヤーとは最後まで一緒にいきたいね。
参考リンク