Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

OYAG Soundのレコードクリーニング液をバキュームクリーナで使う

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レコードをクリーニングにするのにバキューム式の初代クリーンメートをずっと使っているが、そのクリーニング液をどうするかが課題。最初は純正を使っていたが、かなりの枚数(約2000枚)があるのでランニングコストと品質とのバランスを考える必要があり、これまでも何種類か試してきている。

このOYAG Sound(オヤッグサウンド)レコードクリーニング液の存在は知っていたが、ラベルの萌えキャラのイラストがどうにも好きになれず。しかし、考えてみれば普段使っているボトルに入れ替えてしまえばいいわけで、まずは試しに200mlの小さなボトルを買ってみた。

このレコードクリーナーはバキューム専用ということではなく、本来は完全な手作業でのクリーニング向けでもある。その場合はレコード盤上に液を3cc程度垂らして専用ブラシで塗り広げて、それを専用クロスで拭きあげることになる。僕は不器用なのか、この拭きあげるという作業が苦手。以前別のクリーニング液でやったときは拭ききれずに、再生すると針先にゴミが残る経験を沢山したので、バキューム式に移行した経緯がある。

さて実際にOYAG Soundのクリーニング液でバキューム洗浄したところ、結果はすごく良好。使い方は普段のバキューム用の洗浄液と同じでいいようだ。

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まずは、レコードを回転させながらジグザク上に洗浄液を垂らしていく。

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次に回転させた状態でクリーンメイト付属のブラシを軽く盤面に押し当てて液を盤面全体に塗り広げる(7、8回転程度)。この洗浄液はスムースにレコードに馴染んで広がっていく。塗り広がったら、ブラシで軽く内周から外周にブラッシングしていく(7、8回転)。

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ブラッシングが終わったら、バキュームモードで約5回転して液を吸い上げる。

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レーベル保護のプラスチックの間に残った液はレコードクロスで拭いておいく。

やり方は他のクリーニング液と同じだが、アルコール成分を含んでいるため少しアルコール臭がある。作業するときは少し換気をしながら方がいいかもしれない。

クリーニング後のレコード盤面は、汚れが取れてツヤがある。再生すればホコリなどの汚れに起因するプツプツ音はほとんどなく、音の伸びも良くなる。バキュームで吸い上げているので針先にカスが付着するようなこともない。結果良好なので、タイトル画像の通り1リットルタンクで追加購入した。

このレコード洗浄、汚れのひどいかったものは、最初洗ってみて盤面がきれいに見えてもまだノイズが残るなら2回洗浄が有効。また、最初の洗浄で良くなっても、繰り返し聴いて針が通ることでまたノイズが出てくるものもある。そうしたときも2度目の洗浄は有効。もし2度洗浄しても消えないノイズはもう盤そのものが傷んでいることになる。

まあ、良い音でレコードを聴く第一歩はレコードをきれいにすることから。

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