仕事が詰まってしまってブログのまとまった記事が書けないのはストレスだったりするけど、レコードは相変わらずインターネットで買っていたりする。そんなこんなの中でメインで使っていたビンテージのプリアンプMarantz Model 7が不調に。
少し前からボリュームを絞っても小さな音でスピーカーから音が聞こえる音漏れが出るようなってしまい、そのままにしていたら音漏れが大きくなって歪むようになってきて、さら全体の音質も悪くなりレンジが狭い感じがするので修理と調整に出すことにした。
MM Expanderで Marantz Model 3250の内臓フォノイコライザの本領発揮
それで予備として保存していたMarantz Model 3250が約3年ぶりにメインシシステムとして再登場。これも1977年製なので立派なビンテージ。違いはMarantz Model 7が真空管なのに対してこれは完全なソリッドスレート。ただ、個人的には真空管だから「暖かい音」というのは幻想だと思っている。多分それは劣化した真空管アンプか、そういったトーンに調整された真空管アンプがあるからであって、Marantz Model 7の音はシャープで録音の違いを正確に出す洞察のある音で、別に「暖かい音」でない。Model 3250もソリッドステートだから音が硬いわけではない。それは表現の深みの違いのようなレベルの話。
さて、3年前とはターンテーブル周りのアレンジやケーブル、インシュレータなどもずいぶんと変えているのが Model 3250にどう影響するだろう? 最初は修理の間とはいえModel 7から変えるとガックリするかと思ったらとんでもない、Model 3250から出る音が躍動感があって素晴らしい。3年前に使っていた時より格段に音が良い。音楽の訴える力が増している。負荷容量や負荷抵抗を調整できるMM Expanderが導入されたことで、内臓フォノイコライザでの再生音が本領発揮。Marantzのフォノイコライザの設計は伝統的に優れているのかもしれない。
単体フォノイコライザのLuxman E-250もあるのだが、この感じだともう出番がないかも。
これで修理の間も、レコードを途切れなく聴くことができそう。