Sound & Silence

音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Drone

最近聴いたエクスペリメンタルミュージック - 実験音楽の「実験」は音楽が作られるプロセス

どうして聴くようになったのか理由を突き詰めて考えたことはないが、10代の後半からシェーンベルクやシュットクハウゼン、ブーレーズ、ケージなどを聴くようになってから、エクスペリメンタルミュージック(現代音楽、実験音楽)というのは、いつも身近かな…

iOS 18.4 Ambient Music Player 機能 - 消耗品となったアンビエントミュージック

4月に入って、AppleからiOS,iPadOSの18.4がリリースされた。テクノロジー的にはApple Inteligenceが日本語に対応したなどがあるが、ここでは新たに搭載されたAmbient Music Playerの話を。 このAmbient Music Playerは、コントロールセンターの機能の一部と…

今年Apple Musicで最も聴いたのは Lisa Lerkenfeldt - アンビエント、ドローンを再発見した1年

今年は例年よりも買った中古や新譜は少なく、強く「今年の1枚」と言えるようなものはなかった。今年は自分で音楽を作ると決めてそれに時間を割いていることもあるし、それに、新しいものを追うだけでなく、今持っているものをもっと聴き込んでみたい気分でも…

Philip Jeck / rpm - 他者の音楽に深く耳を傾ける

最近新譜で購入したがのこのPhilip Jeck(1952-2022)の「rpm」。Philip Jeckは英国の作曲家、パフォーマーで1980年台から既存のレコードをポータブルプレーヤーで再生して、それをカットアップしたりミックスした作品を制作している。僕が彼のパフォーマンス…

Caterina Barbieri / Spirit Exit, Ecstatic Computation - マシン、音楽、アーティストが一体となるエクスタシー

前回の記事の書いたのがイタリア出身の女性アーティストだったが、このCaterina Barbieri (1990 - )も、イタリア出身でベルリン在住のエレクトロニックアーティスト。ボローニャの音楽大学でエレクトロアコースティックミュージックの学位を得ている。そんな…

Ear Has No Lid /1 - アルバムのストリーミング配信開始

CDを自分でリリースすると、プロモーションというほどのものでもないけれど、アーティスト用のInstagramやYouTubeのアカウントを作ったり、ビデオを制作したりと、あれこれ作業が出てくる。それを全部自分一人でやるわけで、勉強になることも多いのだが時間…

Ear Has No Lid /1 - ライナーノート 作品解説

時間が空いてしまったけど、Ear Has No Lid /1 に収録した楽曲について。その前に少し長くなるけど、なぜソフトウェアシンセサイザーをメインに制作しているのかに触れておきたい。 シンセサイザー個人史 最初にシンセサイザーを強く意識したのは、1971年前…

Cream, Nice, Steve Jansen, Spiritsなど - 1967年から2017年までのいろんな中古CD, LPを買う

少し前に、Appleが選択したポピュラー音楽ベスト100という企画あったけれど、2000年までのいわゆるオールドロックの類はチャートにパラパラとあるだけで、名前を知っているだけか全く知らないものが多かった。元からそうだが、いかに自分がメインストリーム…

ハイレゾストリーミング とCD-R のどちらが高音質? -情報量のストリーミング、音楽に実態感のあるCD-R

最近リリースされる作品はCDとレコードが同時にリリースされる、あるいはカセットまでリリースされて、多様なフィジカルメディアが選択できるのはいいのだけど、インフレと為替レートの影響もあって価格が高騰している。 いつまでも昔ながらのLP1枚 2,500円…

Apple HomePod スピーカー - 就寝時の耳鳴りの友として。でも選曲をどうするか?

年齢を重ねるごとに耳鳴りが気になる。それは、ライブハウスで大音量のバンドを見た後の帰りで耳がずっと「キーン」と鳴っている状態が24時間続くようなもの。最初の頃は左耳だけだったが、今では右耳の側も同じ状態で、疲れが溜まったりすると、「ガサガサ…

A Postcard From Warsaw : Ode to D.B. / Ear has No Lid - 寒い日に落ち葉を踏み締めながら

UnsplashのAlexey Souchoが撮影した写真 iPadProで自分の音楽を作る2作目。落ち葉が多い近くの公園を歩いた時に、その単調な落ち葉を踏みしめて歩く音がインスピレーションになって、歩きながら足音をiPhoneで録音し、それをイコライジングしたループを作り…

Systemic / Divide and Dissolve - 音楽が聴き手を揺さぶり世界を変えることができるか?

( Bandcamp.comの画像を引用) ときどき予想しなかったところから新しい音楽に出会うことがある。このDivide and Dissolveというオーストリア、メルボルン出身の女性二人組のグループもそのひとつとなった。 きっかけは、先日記事に書いたChelsea Wolfeの202…


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