Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

密やかな結晶 / 小川洋子 - 小部屋から見える世界

僕はこの小川洋子という作家のことをほとんど知らない。以前、芥川賞を受賞した作品があるらしい。それでもこの1994年に出版された「密やかな結晶」に興味をもったきっかけは、今年海外で出版された本書の英訳版が好評で、ヨーロッパで映画化の話が出ている…

PANGAEA/ Miles Davis - 究極のブラックヘビィメタル

僕が初めて動くマイルスデイビスを見たのは1973年にNHKの「世界の音楽」という番組で来日公演の放送を見たことだった。その時の映像は今でもYouTubeで見ることができる。 演奏が始まってからステージの緞帳が上がる演出は今では考えられない。マイルスは異様…

電源ケーブル用制振アダプタを自作してみる - 簡単にできる音質改善グッズ

最近、ケーブル用制振アダプタというオーディオアクセサリが流行っている。電源ケーブルだったり、信号ケーブルだったり、アンプやプレーヤーの後ろから垂れ下がっているケーブルをしっかり支えてあげることで音質を改善するグッズ。 確かに、音質改善を目的…

SHURE V15 TypeV - MR - JICO SAS針 - 「音楽との対話」

今年2月に購入した中古のSHURE V15 TypeV - MR。少し歪っぽいというか、ちょっと音質が埃っぽいところがあって、今ひとつな感じがするので、思い切ってJICO社のSAS針を新たに購入してみることにした。 今回選択したのはSAS針としてはオーソドックスなボロン…

Audioengine B1 - オーディオにつなげる高音質Bluetoothレシーバー

実はこの「Audioengine B1」というBluetoothレシーバーは、数年前に米国 Amazon.comで個人輸入してからずっと使っている。最近、日本でも販売代理店ができたようで入手が容易になったので紹介したい。 Audioengine B1を選んだ理由 当時、iPhoneやiPadからApp…

Kraftwerk / Trans Europa Express - クラフトワークはドイツ語で聴かないと

このエントリーを書こうとしばらく前に思ったら創設メンバーのラルフ・フッター(Ralf Hütter)が亡くなり、追悼記事がたくさん出て、それに便乗するような印象となるのも嫌だったのでちょっと時間を置いていた。 そもそもKraftwerkは、ラルフ・フッターとフ…

CDも良い音で聴きたい!(番外編)- バランスケーブル接続でさらに変わった

『CDも良い音で聴きたい!』はCDプレーヤーとCDメディアの対策の話で終えるつもりだったが、ふと思い立ってCDトランスポートとDAコンバータを接続しているケーブルをバランス接続に変えたら大きく改善したのでその話を。 アンバランス接続とバランス接続 CD…

CDも良い音で聴きたい!(2)- CDメディアへの対策

前回のCDプレーヤーの音質改善に続いて、CDメディアそのものへの対策を試してみる。CDも1982年の登場から38年が過ぎており、その間に収録時間は65分から80分までに伸び、材質の研究も進んでいる。 僕が最初にCDプレーヤーを購入したのは、新譜がCDでしか発売…

CDも良い音で聴きたい!(1)- CDプレーヤーのセッティングを見直す

ハイレゾストリーミングの時代ではあるが、レコードだけでなくオールドメディアとなったCDもそれなりの枚数を所有しているし、別記事でも書いたように中古CDが手頃な価格になっていることもあり、CDできるだけ心地良く聴きたいので、いくつかの方法を試して…

四人囃子 / 一触即発 - 狂った初夏の陽射し

日本のロックを聴かないかというと、そうではない。一番初めはTVで見たモップスから外道、遠藤賢司、コスモスファクトリー、フラワートラベリングバンド、PYG、裸のラリーズや東京ロッカーズの頃は、フリクション、ヒカシュー、自殺、8 1/2、ボルシー、プラ…

ハイファイ堂レコード店の閉店セールでまとめ買い - バーゲンの罠に進んでハマってみる

ここ数年はオンラインで中古のオーディオ製品や中古レコード、CDの購入で利用していた名古屋を本拠とする「ハイファイ堂」のレコード店が(新型コロナウイルスで来客が減ったことも関係しているのか)GW中に突然5月末で閉店とのアナウンス。それで全品50%OF…

Ultravox! / Ha!-Ha!-Ha! - ささくれた心に染み込むサウンド

70年代英国パンクロックムーブメントというと、Sex Pistols が余りにも有名だが、ピストルズはファンションブティックのオーナー、マルコム・マクラーレンが仕掛けた所謂ブランドアンバサダーを目的とするロックバンドを出自としているのに過ぎないのではな…

フォノイコライザ E-250 の負荷容量設定の調整 - SHUREのカートリッジの適正値はどこか

ちょうど1年前に購入したLuxmanのフォノイコライザ E-250。その後でプリアンプ Marantz #7を購入したこともあって#7のフォノイコライザで聴く機会が多くなったが、やはりフォノイコライザ専用機のメリットはあるはずで、その辺りを試してみたくなった。 MMカ…

Crala Haskil / Konzerte Fur Kavier und Orchestra - ありのままのモーツァルトのピアニズム

僕はあまりモーツァルトは聴かない。嫌悪しているわけではないが存在が絶対視されてしまっていて、クラシック界のビートルズ的な存在であり、批判や異議申し立てを受け付けてくれないからだ。ベートーヴェンにもそうしたところがあるが、映画『レオン』の中…

INSIDE OUT / Nick Mason 著 - この本を読みながらピンク・フロイドをキャズム理論で考察

ピンク・フロイドのメンバーでドラマーのニック・メイソンが執筆した、A4サイズで300ページ以上に及ぶバンドと彼自身の自伝の本。この本が2004年に出版されたときに、どうせなら写真もきれいな豪華本でと思い購入したのだが、この重量の本になると寝る前にベ…

カケハシレコード - 音楽への愛情が伝わってくる通販ショップでの買い物

中古レコード価格が高騰していることもあって価格的にこなれているCDも良いかなと思い始めている。ストリーミングのApple Musicも利用していて、それはそれで色々聴けていいのだが、僕が好きな1960年代、1970年代のニッチなジャンルになると収録されていない…

Giuseppi Logan / MORE GIUSEPPI LOGAN - ジュゼッピ・ローガンの自由な世界

芸能や芸術家と薬物の関係には長い歴史がある。フランスの作家、ジャン・コクトーはアヘン中毒だったし、ビート作家のウィリアム・バロウズは死ぬまでコカイン、ヘロイン中毒だった。バロウズは「適量のヘロインを取り続けると決して風邪をひかない」とまで…

AVINITYのデジタルケーブルでロックのCDを聴く - ロックをロックらしく

古いナカミチのCDプレーヤー「Nakamichi CD-4」を復活させて、主にロック(特に60年代、70年代)のCDを楽しんでいるのだが、内蔵DACのRCA出力と、デジタル同軸出力をATOLL DAC200に接続して聴くのを何度か冷静に比較してみると、やはり音の透明度や粒立ちで…

Iannis Xenakis / Persephassa - 過去が未来であり、現在が永遠であること

僕にとっての「現代音楽」は、ロックやフリージャズと並行してずっと身近なところにあって良く聴いてきた。一番の理由はNHK-FMであった上波渡氏の「現代の音楽」を聴いていたこと。 NHK-FM「現代の音楽」という番組 番組はバッハ=ウェーベルンの「6声のリチ…

Audirvana 高音改善スクリプト - Optimize Setting of Audirvanaを試す

macOS用オーディオグレードの音楽プレーヤー「Audirvana」をさらに高音質化が行える「Optimize Setting of Audirvana」を試してみた。このツールはこの「Audirvana Plusの音質改善スクリプト」ブログで配布されている。 最新版のVer 1.3 をAudirvana専用とし…

90度のまなざし / 合田佐和子 - もう帰る途もつもりもなかった

この合田佐和子という人を知ったのは、昔あった『Rock Magazine』という雑誌の表紙が彼女の絵だったことがきっかけとなる。ルー・リードやイギー・ポップや映画俳優のポートレートを模写して、そこに独自の世界観を加えて合田流の作品とする、後のマッシュア…

SHURE V15 TypeV-MR カートリッジ - CD時代のアナログカートリッジの意気込み

SHUREのハイエンドカートリッジとなるSHURE V15 TypeV-MRは、1983年から1993年まで販売され、1994以降は後継となるV15 TypeVxMRとして1996年に復活して2005年まで販売が継続されていた。今回中古で入手できたのは先のV15 TypeV-MR。当時の価格は60,000円以上…

Eric Dolphy / Iron Man - ランチに出かけたドルフィーがやっていたこと

エリック・ドルフィーついて語るのは危ない。「お前はジャズが分かっていない」と何度絡まれたことか。そう、確かにジャズがわかったと言えるほどほどジャズは聴いていない。でも「ジャズを分かる」ってどういうことなんだろう。「ジャズ」を「ロック」や「…

David Bowie / All Saints -歌のない歌が聴こえてくる

このアルバムはDavid Bowieの歌のない、インストゥルメンタルの曲だけを集めて2001年にリリースされたもので、実は僕はこのアルバムの存在をAppleMusicの中で見つけるまで知らなかった。 資料によると、このインストゥルメンタルを集めたアルバムは、最初CD2…

Albert Ayler Trio / Spiritual Unity - 物語る声がある音楽

フリージャズの中でアルバート・アイラーが今やどんな場所を占めているのか分からないが、どうもドルフィーのように尊敬されたり、コルトレーンのように神格化されていることはないようだ。昔のジャズ喫茶ではお客さんを追い出したいときは、アルバートアイ…

Pink Floyd / The Later Years 1989 - 2019 - LP 2枚組でお腹いっぱい

Pink Floydは10代の頃からずっと聴いているフェバリットアーティスト。最初に買ったアルバムは『Meddle(おせっかい)』で『Echoes』は、それこそ何回聴いたかわからないほど。 Pink Floydは時代によって変遷があるが、この「The Later Years 1989 - 2019」…

Nakamichi CD-4 - 1990年代のリマスタリングを堪能する

年末年始の整理ではないが、もう何年もずっと使っていなかった ナカミチのCDプレーヤー 『CD−4』を物置きなってるロフトから下ろしてきた。もしまだ動作するなら廉価でも売却するし、動かないなら粗大ゴミで処分しようかと。それで、一度電源につないでONに…

Audirvana 3.5 - ロスレス音源再生専用化とアプリの導入

Macmini (Late 2012 8G mem / 1TB HDD)で使ってきたAurdirvanaだが、OSをmacos Catalina にクリーンインストールし直したので、ロスレス専用の再生環境にすることに。 つまり、macos標準のApple Musicアプリはストリーミング専用にして、Apple Remoteアプリ…

アコースティックリバイブ SIP-8Q - たかがショートピン、されどショートピン

長くオーディオをやっているが、これまであまりショートピンについて考えたことは無かった。アンプの空きジャックがホコリで汚れたり、錆びたりを防止するためのプラチック製のカバーを付けていただけだった。 アンプの空きRCAジャックをそのままにしている…

iTunes Remoteが4.5になって帰ってきた - いろいろあるとしてもね

ほどんど諦めていた、iTunes Remoteアプリが4.5にバージョンアップされてmacOS CatalinaのApple Musicアプリ対応になって帰ってきた(名称にiTunesが残ったままなのは不思議)。 このiTunes Remoteというアプリ、Appleの中ではママ子扱いではないかと思うほ…


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