Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Books

密やかな結晶 / 小川洋子 - 小部屋から見える世界

僕はこの小川洋子という作家のことをほとんど知らない。以前、芥川賞を受賞した作品があるらしい。それでもこの1994年に出版された「密やかな結晶」に興味をもったきっかけは、今年海外で出版された本書の英訳版が好評で、ヨーロッパで映画化の話が出ている…

INSIDE OUT / Nick Mason 著 - この本を読みながらピンク・フロイドをキャズム理論で考察

ピンク・フロイドのメンバーでドラマーのニック・メイソンが執筆した、A4サイズで300ページ以上に及ぶバンドと彼自身の自伝の本。この本が2004年に出版されたときに、どうせなら写真もきれいな豪華本でと思い購入したのだが、この重量の本になると寝る前にベ…

90度のまなざし / 合田佐和子 - もう帰る途もつもりもなかった

この合田佐和子という人を知ったのは、昔あった『Rock Magazine』という雑誌の表紙が彼女の絵だったことがきっかけとなる。ルー・リードやイギー・ポップや映画俳優のポートレートを模写して、そこに独自の世界観を加えて合田流の作品とする、後のマッシュア…

ブートレグ (Bootleg) が貴重だった時代 -ロックが巨大なビジネスになっていく時代のあだ花

ブートレグとは 洋楽ロックの世界で1990年代頃まで残っていた「ブートレグ (Bootleg) 」 という言葉はYouTube時代の今ではほとんど死語だろう。昔は「ブートレグ = 海賊盤」と日本では言われていたが、海賊盤といっても一般に販売されているレコードやCDの不…

実用オーディオ学 / 岡野邦彦 著 - オカルトオーディオからの脱脚(なるか?)

アマチュアの自費出版のような雰囲気の本だが、出版元は学術系の出版社で著者は工学博士で大学の教授を務めた人物。自身もかなりのオーディオマニア。本書の冒頭に載っている彼のシステム構成を見ればかなりのハイエンドマニアであることがわかる。 本書のサ…

姿勢としてのデザイン / アリス・ローソーン著 - デザインは単なる形ではなく態度である

タイトルに「姿勢」という言葉があるが、原題は 「Design as an Attitude」。Attitude - つまりどんな態度やアプローチを取っていくのかと言うこと。著者はニューヨークタイムス紙でデザインコラム(新聞にデザインについてのコラムがあるという時点で文化の…

美術は魂に語りかける / アラン・ド・ボトン、ジョン・アームストロング著 - アートは我々になにを映し出しているのか?

本書は各国で翻訳されてベストセラーになった美術関連書ということで興味があって読んでみた。「美術は魂に語りかける」という大仰な邦題がついているが、内容は原題の「Art as Therapy(治療・癒しとしての芸術)」の通りで、芸術が語りかけてくるというよ…

時のかたち - 事物の歴史をめぐって / ジョージ・クブラー著 - アート、デザインへの新たな視点

2000年以降のAppleの大成功もあって、今日ほどビジネスから日常まで「デザイン」や「アート」の重要性について語られることは、この数十年なかった現象。誰もが日常的に操作するスマートフォンはもちろん、スプーン1本までそのデザインが重要視される。店舗…


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