Sound & Silence

音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

Rock

International Harvester / Harvester / Träd, Gräs & Stenar - 共同体幻想の見果てぬ夢のサイケデリックロック

最近、カケハシレコードで、1960年代〜70年代のスウェーデンのヒッピーグループ、「Harvester(International Harvesterから名前を縮めたもの)」の中古CDを購入して、聴きながらいろいろ思うことがあったのでその話を。 僕が最初に「International Harveste…

DOORS、MUSIC MACHINE、JANIS JOPLIN、ROGER WATERS etc. - なんだか中古のCDは安くてよい

相変わらずCDを買っている。別に前衛ばかりでなく、オールドロックのCDも。少し前にもカケハシレコードのサイトで バーゲンをしていたので、500円から800円くらいものばかり少しまとめて買ってみた。 MUSIC MACHINE/TURN ON (2007 remaster) Music Macchine…

Bad Amputee / Convenience Kills - 無垢な精神の音楽

bandcamp.comやYouTubeは新しい音楽を発見する場所として自分の中で定着しつつある。今回紹介するのは、英国ニューキャッスルを拠点するとトリオのBad Amputee(「酷い四肢切断」の意)。バンド名からはノイズかハードコアバンドを思わせるが、これが、まる…

2024年2月・最近ストリーミングで聴いたもの、見たもの - Six Organs Of Admittance, Vidna Obmana, 衛星テレビ, Groupers etc.

FOTEXのデスクトップスピーカーを買ってから、MacBookProやiPadProで仕事や雑務をしながら、ストリーミングを聴いたり見たりしている。そんな中で印象に残ったものについて。 Six Organs Of Admittance / Sleep Tone (2020) 新しいものはhiroshi-gongさんの…

学芸大学「サテライト」 - 小さなお店はいい - Ornett Coleman, NewYork Dolls, Janis Joplin, Television etc.

これも久しぶりに学芸大の「サテライト」に出かけてみた。気分が盛り上がらなかった関内のDisku Unionとは違い、個人でやっている小さなお店ならではよさを実感。店主と売っているものとの結びつきがあるというか、CDやレコードが売り物としてただ棚に放り出…

二度目の関内のDisk Union - Hawkwind、Paul Giger、Brian Auger、Radian etc - 気の向くまま

また所用で横浜方面に出かけたので関内のDisk Unionを再訪問。結局リアルな店舗での買い物は、前回この店に来て以来。でも、ショップに入っても以前のような高揚感のようなものは感じなくなっている自分がいる。もう、あれもこれも聴いてみたいは、ストリー…

Power Failure / 75 Dollar Bill - 都市のフォークロア

僕の中では、近年、LOW(残念なことにドラマーのMimiの死亡によりもう聴けなくなってしまったが)と並んで重要な存在なのが、このニューヨークを拠点として Che Chen (guitar)と Rick Brown (drums) の二人でニューヨークを中心に活動する、75 Dollar Bill。…

Waterworks 2023: Festival of Experimental Sound - エクスペリメンタルミュージックの豊かな音世界

YouTubeにはいろんな音楽イベントのアーカイブがあって面白い。特に日本では知る術もないマイナーでエクスペリメンタルなアーティストを集めたイベントを見ることができるのは嬉しい。そんな中で最近見たのが、この「Waterworks 2023 – A Festival of Experi…

Relativiteit Van de Omgeving / David Edren - 雨上がりの朝の空気のような音楽

最近、夜が遅くなって寝る前によくターンテーブルにのるのがこのアルバム。このDavid Edrenのプロフィールはよく分からないが、サイトを見るとオランダのメディアーティストでシンセサイザー奏者。このアルバムのジャケットで使われている写真も全て彼が撮影…

Systemic / Divide and Dissolve - 音楽が聴き手を揺さぶり世界を変えることができるか?

( Bandcamp.comの画像を引用) ときどき予想しなかったところから新しい音楽に出会うことがある。このDivide and Dissolveというオーストリア、メルボルン出身の女性二人組のグループもそのひとつとなった。 きっかけは、先日記事に書いたChelsea Wolfeの202…

Chelsea Wolfe - Apokalypsis / Pain is Beauty - 暗い安息の中で

2000年を越えてから、30年前には想像しなかったような暴力が世の中に溢れている。戦争は最も巨大な暴力だが、テロ、暗殺、銃の乱射、無差別殺人も。その暴力の背後にあるのが人間の内面に潜んでいる暗い感情で、それは一部の特殊な人の中にあるものでなく誰…

関内のDisk Unionでの買い物 - Mick Karn、Keith Jarret、Velvet Underground etc. 古いもの、探していたもの

1ヶ月ほど前に所用で横浜方面に出かけた時に、初めて関内のDisk Unionに寄ってみた。平日だったけど年配のお客さんが多いのは同じ店舗内にJAZZ館エリアがあるからか。壁には数万円〜10万円以上の価格のジャズアルバムが並んでいた。以前訪れた日本のハードコ…

ロシアのインディーロックガイド - どんな困難があっても音楽はそばにある

(タイトル画像はunsplash.comからの引用) はてなブログでロシアのロックについてのブログ『Russian Indie Guide-ロシアのインディーロックガイド』を見つけた。共産主義の時代、1980年代後半からのペレストロイカの時代、そしてウクライナとの戦争下の現在…

Ornette Coleman, Lou Reed, IF, Mal Waldron etc. - 中古のCDは買い時かもしれない

最近手に入れたMarantz CD-34が気に入ってしまいCDを聴くことがずっと増えた。それもあって、気になっていたタイトルをDiskUnionの通販で購入してみた。CDはレコードに比べると安い。最新のリマスタ再発でなく1世代前のリマスタ再発や旧盤だと500〜600円位か…

MV&EE - 緑の方舟は楽園に向かうのか - 圧縮された音楽の変遷

(タイトル画像はTake Magazineのサイトから引用) これは hiroshi-gongさんのブログで紹介されていたグループの新しいアルバム。 hiroshi-gong.hatenablog.com このMV&EEのアルバムは度々紹介されていたけれど、今回のアルバムはhiroshi-gongさんの言う通り…

Bandcamp で聴くコンテンポラリークラシック - 現在進行形の現代音楽

Bandcampは、新しいアーティストや音楽との出会いの場であるわけだが、それはロック系だけでなく、ジャズ、フリージャズ、インプロビゼーション、コンテンポラリークラシックまで広いジャンルに渡っていて、Bandcamp全体が今日的な音楽カタログ的な役割を果…

Marantz CD-34 - 38年前のCDプレーヤーをもう一度手に

最近はアナログレコードのことばかり書いているけど、もちろん日常的にはCDやストリーミングも聴く。CDについては、90年代の製品のNakamichi CD-4のデジタルアウトをATOLLのDAC200につないで聴いていて、それはそれで大きな不満はなかったが、ハイファイ堂で…

Apple Music を何で聴くか - 音の良いiPadはどれ? 

実はこの記事は5月末頃に書いていて、その後状況が変わったのでボツにしていたが、誰かの参考にはなるかもしれないので公開することに。 ことの発端は、5月末にあったiOS/iPadOSのアップデートでライトニングポートのUSBアダプタが電源供給をしなくなってし…

PandM RecordsのSHURE V15 Type3用交換針を試す - 「足るを知る」ことも大切

これまで何度もSHUREのカートリッジの交換針のことを書いているが、とっくに純正針が手に入らない状況ではサードパーティの互換針に頼らざるを得ない。以前はJICOという選択肢があったが、1万円、2万円以上の無垢針やSAS針ばかりとなると、そうそう交換ばか…

Internet Archive - 歴史を閉じ込めた電子ライブラリの中に自分の古いブログを発見

基本的にインターネットは新しい情報でどんどん上書きされ、過去の情報は無駄なものとする価値観の世界だが、そんなインターネット情報をアーカイブしていく「Internet Archive」というサイトがある。 archive.org このInternet Archiveを運営しているのは米…

Easter Everywhere / 13th Floor Elevators - 開かれた第3の瞳は何を見るのか - 1967年の重要アルバム

テキサスのサイケデリックロックバンド、13th Floor Elevatorsのセカンドアルバムで、1967年にリリースされた最も重要なアルバム。個人的には、ツアーを止めてスタジオに閉じこもり幼年期へ後退し始めたグループが生み出した「Sgt. Pepper's」よりもこの「Ea…

Átta / Sigur Rós - 燃え落ちる虹のサウンドトラック

Sigur Rósの新しいアルバムがリリースされて最近ストリーミングでよく聴いている。「聴いている」というよりも「浸っている」と言った方がいいかもしれない。Sigur Rósも結成から30年、完全な新作アルバムとしては10年ぶりとも言える本作 『Átta(8枚目のア…

Tim Buckley - Anthology: Morning Glory - 中古レコード店で何も買うものがなかったとき

昔のような頻度ではないが、ときどきリアルの中古レコード店に出かけて行くことがある。たいてい、いつも何か欲しいものや聴いてみたいものがあって、レコードやCDを何枚も買って帰る。でも、ごくまれに買いたいものが何もない、というときがある。 それはあ…

ChatGPTで音楽ブログの記事は書けるか? - 人工知能は調子にのって二日酔いにはならない

ここ数ヶ月、自然言語の対話型AIである「ChatGPT」が話題。実際に仕事の一部で使ったりもしているが、音楽ブログの記事は書いてくれそうなのか試してみた。おそらく文化的な文脈のものはあまり得意ではないだろうと予想していたが、まあ、いかにもありそうな…

DJー44G - ナガオカの新しいM44G互換針 - 全ては音楽とその聴き手のために。

レコード関連用品の老舗であるナガオカから新しいM44G互換針が発売になった。価格は4,480円と手頃。以前からナガオカはSHURE M44G、M75EBなどの互換交換針を提供していたので、今回は再登場となる。JICOのM44Gの互換針は16,000円以上するダイヤモンド無垢針…

中古レコードを買った後ですること- 良いコンディションを保つことは大切

長い間、中古レコードを買ってきて感じるのは、年々コンディションのばらつきが大きくなっていること。発売から40年、50年以上の時間を経ているので当然のことではあるけれど。特にこの10年は、DJ用途が広がったせいで、そのラフな扱いや重針圧で再生された…

The Dark Side Of The Moon - Live At Wembley 1974 / Pink Floyd - 髪に花を挿した若者も、いつかは大人にならざるを得ない

1973年3月にリリースされたPink Floydの『The Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)』は、全米での売上枚数や影響力からしても、70年代オールドロックのモンスターアルバム。邦題の『狂気』は、当時の担当ディレクターの発案によるものだろうが、インパクト…

ヴァイナルの時代/ マックス・プレジンスキー - レコードが非日常のものになってしまった時代のレコード考

「21世紀のレコード収集術とその哲学 」という大仰なサブタイトルもついているこの本の著者、マックス・プレジンスキーは、自らディーラーであり、ebayやdiscogs といったオンラインでも手広くレコード販売ビジネスを広げ、Carolina Soul Recordsを運営して…

Suzanne Ciani & Kaitlyn Aurelia Smith / Sunergy - 陽の光と波の音に包まれて

女性2人のモジュラーシンセサイザーによるインプロビゼーションを収録したアルバム。NPRのサイトで随分前に知ってAppleMusicで聴いていたが、最近アナログでリリースされたので入手した。 Suzanne Ciani (1946 -)は60年代から活躍している電子音楽家でモジ…

トリビュートバンドが単なるコピーを超えるとき

たまにYouTubeを見ていて、アーティストの過去のライブや今のツアーの映像を見たりするのもいいが、個人的にはトリビュートバンド(少し前まではコピーバンドと言われていたが)を見るのが好きだったりする。スクールオブロックのようなアマチュアのものであ…


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