基本的にインターネットは新しい情報でどんどん上書きされ、過去の情報は無駄なものとする価値観の世界だが、そんなインターネット情報をアーカイブしていく「Internet Archive」というサイトがある。
このInternet Archiveを運営しているのは米国の非営利団体で1996年からインターネット上の情報を収集保存する活動をしており、現在は膨大な電子ライブラリと化している。
- 7350億ページのWEB
- 4100万冊相当の書籍とテキスト情報
- 1,470万件のオーディオ(24万件のライブコンサートを含む)
- 840万件のビデオ(240万件のテレビニュースを含む)
- 440万件の画像
- 89万件のソフトウェア
アーカイブされたWEBサイトのデータから、2008年ごろに僕が書いていた古いブログサイトを探してみると、画像はないものの、サイトの形やテキスト部分はこんな風に残っていた。記事のリンクも動作する。昔の自分に合ったようで不思議な感じ。この頃はコンサートにもよく足を運んでいたものだ。
昔の自分が書いていたものにこうして再会すると、今よりももっとストレートに書いていて少し恥ずかしい気もする。いくつかの記事はアーカイブから抜き出すこともできたので、チャンスがあれば、それを元に記事を書いてみたい。
古いライブ映像やTVショーなどの映像も多く含まれており広告なしで見ることができる。こんな古いDoorsの映像もあった。
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圧巻なのは Grateful Deadのライブアーカイブで、1996年のフィルモアから1990年ごろまでの膨大なライブラリが存在する。
JAZZだとJohn Coltrane, Eric Dolphyのラジオ放送音源などもある。
大衆音楽史としての側面では、大学などと共同作業での膨大なSPレコード音源が含まれており、文化的な価値も高い。もちろん、昔のSPレコード音源をあれこれ聴いてみるだけでも興味深いものがある。
このサイトにアーカイブされているものを見ていくと、文化やその社会は連続した時間の蓄積の上に存在していることを改めて感じる。その事実は決して上書きすることができないだろう。