最近、夜が遅くなって寝る前によくターンテーブルにのるのがこのアルバム。このDavid Edrenのプロフィールはよく分からないが、サイトを見るとオランダのメディアーティストでシンセサイザー奏者。このアルバムのジャケットで使われている写真も全て彼が撮影したもののようだ。
自然派というか、さまざまな植物が写っている。音楽もそれと同じように、素朴な佇まいがある。このアルバムのタイトル「Relativiteit Van de Omgeving(環境の相対性)」の通り。最初聴いた時に、オブスキュアレーベル時代の Enoのように感じたが、それよりも、もっと人肌感がある音楽。
雨上がりの朝の空気のように凛としたところがありながら、穏やかに包み込むようなところがある。世界がざわめき、喧騒に覆われている時代の中にあって、眠る前にこの音楽に浸ると翌朝はまた少しだけ希望が持てるような気がする。