Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

When you leave home, don’t forget about behind you/ Ear has No Lid - 踊れない強いリズムは何に共振すればいいのか?

自分で作る音楽の3作目を公開。僕にはひどいリズム音痴なところがあって、踊るようなビートの音楽は昔から作れない。聴くのも苦手な方で、ミドルテンポならともかく、最近の130 bpmを超えるEDMようなテンポになると苦痛になってくる。

でも、いろいろなパーカッションの音は好きで、特に民族音楽の打楽器の音やリズムは、それぞれの地域や文化に結びついていて、それが木片を叩くだけでのものであったとしてもイマジナティブなサウンドスケープを感じされてくれる。

この作品はDecent Samplerにあった中近東の大きなタンバリンのようなハンドドラムのサンプリング音がきっかけとなっている。その砂漠の風に運ばれていく乾いた音が耳に残る。

これも前作と同じようにLoopyProのアプリに各種音源を手弾きしたものをループにして、それを重ねたり、外したり操作しながらオルガンはライブで演奏して録音している。なのでビートがずれたりするのは単に僕の演奏能力の問題による。もっと練習しないと。

イントロや冒頭で聞こえる音は、昔の日本製のトイピアノがサンプリングされた音源を弾いたものをエフェクト処理したり、逆回転処理したもの。もとのトイピアノの素朴な音が、釣鐘のような音に変容している。

中盤から後半のオルガンの音は昔のイタリアの Farfisaのコンボオルガンをシミュレートしたアプリの音源を使っている。初期のPink FolydやCan、Sun Raもこのオルガンを使っていた。このオルガンの音で弾いていると時間が経つのを忘れてしまいそうになる。

今の個人的な課題は、AUMを使用してMIDIでのアンサンブルの統合やミックス。次の作品では取り組んでみたい。


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