オーディオシステムのチェック用レコードはいろいろあるが、僕が長年使っているのがこの『Cardas Frequency sweep and burn-in record』。内容は、1KHz音や20Hzから30KHzまでの連続スイープ音など周波数を変えての信号音や正相、逆相のチェック信号が詰まっている。
こうした信号音をそれなりの音量で順次再生することでテストし、システムチェックを行うと当時にカートリッジ 、アンプからスピーカーまでのバーンインを行うことができる。もしスイープ音を再生中に特定の周波数でスピーカーから歪み音が聞こえるようなら、その原因を探してみる必要がある。
何もなくても、3ヶ月から半年に1度程度再生すると、コンディションの確認にもなるし広い周波数帯の信号をオーディオシステム全体に流すのでリフレッシュにもなる。特にカートリッジやスピーカーのような振動部分には効果的だ。
試しに、iOS版の「FFTWave」アプリで再生帯域の簡易測定をやってみた。このアプリはiPhoneやiPadの内蔵マイクを使うのであくまでも参考程度を思っていもらいたい。
下段のグラフの赤い線が、20Hzから30KHzまでのスイープ信号をSHURE V15 TypeIII+S楕円針で再生したピークホールド記録。3KHzを超えたあたりから少し下がるが15KHz位まではいい感じになっているように思う。ちなみに下の緑の線はリアルタイムの特性を表している。
この測定をしながらスイープ音を聴いてみたが、10KHzを超えたあたりから「音」としては何も聴こえてきこない。やはり加齢による聴力の衰えは避けられない。まあ、良い音で音楽を楽しむにはまだまだ充分だけどね。
尚、この『Cardas Frequency sweep and burn-in record』、僕が持っているのは初版だが、現在はアップグレードした第2版がサイトから購入できる。
○参考リンク Cardas Frequency Sweep LP