過去いくつかのブログサービスを利用してみて、昨年の終わり頃からこの「はてなブログ」に落ち着いている。
ブログサービスに求めていたもの
僕にとってのブログは個人的に書き続けるための場所。ある種のアウトプットではあるけど、ジョギングやウォーキングを続けるようにある程度量のある文章を書き続けるトレーニングの場所でもある。それはここ数年Facebookなどのソーシャルメディアに参加してみて、タイムラインという非常に短い断片的なテキストの羅列に食傷してしまい、やはり長いテキストを書きたいという思いが強くなったことにも関係している。
現在の書くためのデバイスはiPadProで、仕事でも日常的にも一番長く触れている。なのでiPadProから直接のブログに記事を投稿したり、管理できることが必須。また、ブログに限らず全てのテキストは、UllyseseというテキストエディタアプリでMarkdownで書いているので、そこからコピー&ペーストできることも要件になる。
意外と少ないブログの選択肢
ブログサービスとしては、無料でも有料でもかまわないのだが、あまり広告量が多かったり、基本レイアウトが賑々しいものは避けたい。コンテンツに集中できるシンプルなレイアウトがいいし、スマートフォンでも気持ちよく読めるもことも大切。
最初の有力候補だったのは、Twitterの創業者の1人が始めた「Medium」というサービス。著名なコラムニストやデザイナー、アプリベンダーのサポートブログとしてなども利用され、スライリッシュでいいサービスなのだが、ビジネス的には難しいところがあり日本の拠点は閉鎖された。別に英語のサービスでも個人的には問題ないが、日本語の表示や専用アプリでの日本語入力の不具合が解消する目処が立たないので残念ながら選択肢から外れた。
ブログとSNSの中間のサービスして人気があり、一時は米国Yahoo!が買収したことでも話題になった「tumblr」。専用アプリはよくできていて気軽に投稿できる。しかし、Googleの扱いがソーシャルメディア枠で記事が検索対象としてインデックスされないといった問題があり、tumblr内でのコミュニケーションやプレゼンスに軸足がないと継続は難しい。
この他にはGoogleのブログサービスもあるが専用アプリの提供はなくなったし、Google自身もブログサービスには最近興味がないようで、積極的なコミットは期待できなさそう。WordPress.comというのも考えたが、Python, Plone派としてどうかと.....。
専用アプリが決め手になった「はてなブログ」
それでふと思い出したのが「はてなブログ」。日本のブログサービスでは老舗で、浮き沈みの激しい業界でブログサービス、コンテンツプラットフォーム提供を地道に続けている。最近ではAWSのベンダーと協業したり、任天堂のゲームにも協力しているらしい。
「はてなブログ」というと、最初のイメージからかエンジニアや研究者向けの硬派なブログプラットフォームという印象が強く、僕のような軟派なテーマは馴染まないという先入観があった。ただ、今のブログを見るとそうでもないようで、同じように音楽やデザイン、オーディオなどのブログもあるようなので試してみることに。
はてなブログの専用アプリをダウンロードしてみたところ、使い勝手はまずます。記事の作成、下書き保存、タグ管理、その他のブログ管理もおおよそこのアプリだけで完結している。UllyseseからのテキストペーストでMarkdownのタグもそのまま反映。iOSの画面分割にも対応している。簡単なアクセス統計もあり、この専用アプリならiPadProだけでの更新をこなしていけそうなので、このまま続けていこうと思う。