Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

CDを小さなレコードみたいにパッケージする - 薄くて持ちやすく

ビンテージのMarantz CD-34を買ってからあれこれCDを聴いている。35年前に手に入れたCDを38年前のCDプレーヤーで聴くというタイムトンネルみたいなこと毎日やっている。ワークスペース兼リビングは2階にあってCDやレコードの保管場所は3階なので、 CDやレコードを抱えて行ったり来たりすることなる。レコードは大きいけど厚みがないので、仕事の資料と一緒に何枚か小脇に抱えて行き来ができるが、プラケースに入ったCDは厚みがあるので、5、6枚を片手で掴むと落としそうなる。

しかも2011年の震災に時にCDラックから1000枚近いCDが全部落ちてしまって、ケースとCDがバラバラになってしまった。その後遺症で、ケースが破損したままのものもかなりあって手に持つと蓋が外れてしまうこともあり、それなりにCDを聴くようになるとそうした状態がストレスになってくる。

CDをプラケースから解放して圧縮する

それで、以前も一部で試したCDのケース外しを進めてみることにした。

この写真の様にCDのディスク、ジャケット、背面インサートを取り出して、CDはスリーブに入れて、ジャケットと背面インサートで挟んで、糊付きのCDケース用のビニール袋に入れて蓋をする。これで薄くてスッキリして小さいレコードみたいになる。ただし、2枚組以上だと取り出しが煩雑になるので、1枚もののCDだけが対象。

プラケースを外すと厚みも半分以下に圧縮される。

2枚組やボックスはそのままにして、アーティスト単位の仕切りがわりに使っても、これまで1段で50枚程度だった収納が100枚以上入ることになる(上段が通常の状態、下段がプラケースを外した場合)。収納スペースが増えるので、今後CDが増えても(そんなに買うかなぁ?) 大丈夫な気がする(本当の収納スペースの問題はCDよりもレコードで、ほぼいっぱいになりつつあって思案中)。

CDも復権するかな?

ストリーミングの普及で音楽の入れ物としてのCDの役割は終焉を迎えつつあるのかもしれないが、1枚の中に74分の音楽が入るCDは、アーティストにとってアルバムの長さを変えたのは確かも。それもレコードのようにA面、B面で中断されることなく連続して再生できる。それに、基本的にバックグラウンドノイズがないのは、静かな音楽を聴く時には重要な要素となる。

そう言えば、最近読んだ記事で、米国の20代、30代のZ世代の間で中古や新譜のCDがトレンドになっているという話があった。アナログレコードに続いてCDも復権するのだろうか?

www.washingtonpost.com

記事によると、やはり12cmの正方形のパッケージが魅力のようで、CDプレーヤーを持っていなくても、飾ったりして楽しむらしい。若い世代にはポータブルプレーヤーで聴くときにも銀色のCD盤が回転して音が出たり、オフラインでネットワーク無しで聴くことができるのことも新鮮らしい。

Marantz CD-34で自分のCDライブラリを改めて聴くようになって、自分の1980年代〜2000年ごろの音楽的な嗜好性、方向性が、今とあまり変わっていないことが分かったり、歳を重ねて音楽の聴き方、聴こえ方は変わったことが分かったりと、いろんな発見がある。

なので、今日も明日も、持ちやすくなったCDを何枚も手にして2階と3階の間を何度も行き来することになるんだろう。


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