Sound & Silence

本多重夫の音楽、オーディオ、アートなどについてのプライベートブログ

アナログ

Mott The Hoople / All The Young Dudes - 困窮したバンドからの復活劇、冴えるボウイのビジネスセンス

最近買った中古レコードの2枚目の話。 David Bowieでいつも感心することは、音楽的に先鋭的で優れていながら、同時に「売れるもの」を必ず作れるビジネスセンスを備えていること。この両立をバランスよくできるアーティストは少ない。 そうした彼のビジネス…

David Bowie / Pinups - 新たな自分を探す旅の入り口

中古レコード店での買い物は、本当に探していたレコードがあって買えそうな価格の範囲であれば嬉しいが、それだけではなくて、昔から何となく気になっていたレコードとか、以前は持っていたが手放してしまったことを後悔しているようなものが、手頃な価格で…

# Brian Eno / APOLLO - 無音だった月面着陸のサウンドトラック

今年はアポロ計画の月面着陸から50周年。あの日から半世紀が過ぎたことになる。当時僕は小学校5年生でアポロ11号の発射から毎日のようにテレビを見ていた。というか、田舎だったからかテレビはそれしかやっていないほどで、月から米国を経由して送られてくる…

ブートレグ (Bootleg) が貴重だった時代 -ロックが巨大なビジネスになっていく時代のあだ花

ブートレグとは 洋楽ロックの世界で1990年代頃まで残っていた「ブートレグ (Bootleg) 」 という言葉はYouTube時代の今ではほとんど死語だろう。昔は「ブートレグ = 海賊盤」と日本では言われていたが、海賊盤といっても一般に販売されているレコードやCDの不…

山本音響工芸 カーボン製ヘッドシェル HS-4S -  SHURE V15 Type3との組み合わせでレコードの音を全て出すかのよう

以前、山本音響工芸のアフリカ黒檀のヘッドシェルは紹介したが、今度はSHURE V15 Type3用に同社のカーボン製のヘッドシェルを導入してみた。 きっかけは、黒檀のヘッドシェルにつけたV15 Type4は、美音でバランス良く鳴っているのに比べると、アームの標準ア…

Destroy All Monsters - Stooges残党の猥雑なロックンロール

ロック(ロックンロール)は、本来、品行方正な人のものでない。安全な娯楽でもなく、猥雑なもの。いつからか音楽ビジネスとして洗練され過ぎてしまい安全な娯楽になってしまったが、Rolling Stonesだって、最初の頃は「あいつらが来たら街を消毒しろ、娘は…

NO NEW YORK - 混沌が魅力であった時代

この「NO NEW YORK」というオムニバスアルバムは、1978年当時のニューヨークのアンダーグラウンドシーンのバンドの独自の音楽を切り取ったアルバムとして、今でも価値あるものとされている。 プロデュースを務め、アルバムカバーにも関わったのはブライアン…

いろんなジャンルの中古レコードを購入 - レコードを聴いていると考えさせられることも多い

学芸大にある中古レコード店「サテライト」。歩いて片道30分ほどなので月に1回程度散歩を兼ねて訪ねている。そのくらいのペースがちょうどいいのか、毎回色々と購入してしてしまう。お店のサイズ感も僕にもあっているのかもしれない。今回はいろんなジャンル…

Miles Davis / AT FILLMORE - 境界線に挑戦し続けたマイルス・デイビス

Miles Davis(マイルス・デイビス)ほど、そのキャリアの中でスタイルを変遷させたミュージシャンはいないだろう。50年から60年代はじめにかけては、ハードバップ、ギル・エバンスのオーケストレーションとの融合、Kind Of Blueでの大成功など、所謂正統派で…

Art Ensemble of Chicago / People in Sorrow - 静かな怒りを秘めた音楽

シカゴを拠点とする Art Ensemble of Chicago(アート アンサンブル オブ シカゴ) は、1960年代にロスコー・ミッチェル、レスター・ボウイなどを中心に結成されたフリージャズグループ。ただ、このアート アンサンブル オブ シカゴを他のフリージャズユニッ…

山本音響工芸 アフリカ黒檀製ヘッドシェル HS-1As - 素材の性質は音に出る

アナログディスクの再生というのは微小な振動を増幅していく。まずカートリッジでレコードの溝を通過する針先の物理的な振動が電気的な信号に変換される。その後のフォノイコライザーでRIAA補正がされた後、アンプでの何万倍にも増幅されてスピーカーで再生…

Jefferson Airplane / Surrealistic Pillow - 米国初期レコード盤とリマスターCDを聴き比べ

サンフランシスコ ロックを象徴するJefferson Airplane のセカンドアルバム 「Surrealistic Pillow(シュールな枕)」は、カリフォルニアのヒッピームーブメントのピークとなる 「Summer Of Love」の年、1967年2月にリリースされた。また1967年は、Beatles …

パブロ カザルス / バッハ無伴奏チェロ組曲 - 80年前と変わらぬ今

ほぼ毎日、レコードラックからレコードを何枚か出してバキュームクリーナーでクリーニングして聴いてみることを繰り返している。2000枚近い枚数があるので、ようやく半分を超えたところ。10年ぶり、20年ぶりに聴いてみるレコードも少なくない。久しぶり聴く…

SHURE M75ED カートリッジ - 針交換で音質を変えて楽しむ

SHUREのカートリッジというと、70年代のMMカートリッジのリファレンス的な存在で、ベストセラーだった V15 Type IIIの人気は今でも高い。当時約3万円の定価で実売は2万円円前後だったが、近年のアナログブームや往年のオーディオファンにも高い人気を反映し…

中古レコードにいくらまで払えるか? - その価格は音楽の価値なのか?

僕にとって中古レコードを買うことは日常の一部。今でも毎月何枚か実際のお店やインターネットで買っている。よくいつまでも欲しいレコードがあるものだと自分でも不思議に思うほど。 僕が中古レコードを買うようになったは70年代の終わりに東京に来てから。…

Luxman E-250 - 美音のフォノイコライザー

スピーカーをLS-1000に変えてから、合研ラボのフォのイコライザーだと、低域の量感にちょっと物足りないところが出てきた。全体としてはいいフォノイコライザーで中高域はキレイでいいのだが、低い方の力感が足りない。それで他の候補を探してみることに。 …

John Coltrane / Live at the Village Vanguard Again! - 巡礼の音楽

最近、中古レコードで購入したファラオ サンダース加入時代のコルトレーンの 「Village Vanguard Live Again!」を聴いている。ピアノはアリス コルトレーン。同じ1966年には「Ascension 」をリリースし。フリージャズに果敢に取り組んでいた時代の音楽。この…

MICRO BL-77 ターンテーブルのベルト交換

僕のオーディオシステムの中で最も古いのが、このマイクロ精機製のBL-77ターンテーブルとAudio CraftのMC-300もトーンアームを組み合わせたプレーヤー。1983年頃に購入したので30年以上経過している。このターンテーブルは10年ほど前にモーターの回転がおか…

東芝音楽工業の赤盤 - 「赤盤は音がいい」というのは都市伝説なのか

東芝から独立した東芝音楽工業は60年代から70年代始めにかけて赤い色のレコード「赤盤」を出していた。クラッシック、ジャズ、ロック、歌謡曲などのジャンルを問わずLPもシングルも赤いレコードでリリースされていた。僕がレコードを自分で買い始めた1972年…

Joy Division / Still - 美しい影を背負った音楽

十数年ぶりに、Joy Divisionのアルバム「Still」をターンテーブルにのせた。Joy Divisionというグループは70年代終わりのパンクムーブメントの中で数年しか活動しなかったが、当時23歳だったリーダーのイアン・カーティスの自殺がこのグループに、忘られぬ刻…


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